昭和57年、夏。台風の夜、山深くの洋館「根堅館」に旅行客が訪れた。
絵画は悩める羊を見下ろし問いかける。
求めた答えは見つかるのか、それとも待つのは災厄か。

 われわれは何処から来たのか
 われわれは何者か
 われわれは何処へ行くのか

―――そしてまた、人が死んだ。

 むかしむかし、あるところに、たいそう美しいおひめさまがおりました。おひめさまは早くから母親を亡くしたものの、愛情深い父王さまのもと、すくすくすこやかに育ちました。

 しかし平和はながくつづきません。ある日、よいやみの国からわるいまじょが訪れます。まじょは国中にのろいとわざわいを振りまき、ついにおひめさまを攫ってしまいました。

 たかくそびえる「ねじくれ塔」の上に閉じ込められてしまったおひめさま。しもべが扉を守り、外に出られません。けれども、おひめさまはへっちゃらです。王子さまを待つでもなく、脱出を決意したのでした。もちろん、しもべは慌てます。はたしておひめさまは塔の外に出て、父王さまを助けることができるのでしょうか?

 はじまり、はじまり―――

――冬の朝、とは。
全国各地の布団の中で、孤独な戦いが繰り広げられている時間である。

ある者は勝利の凱歌高らかに、 ある者は誘惑に屈し枕を濡らす。 勝者は自負を、敗者は後悔を。 それぞれの胸に刻み、その日を生きることになる。

……だが、君は気付いているだろうか?  戦いの背後に息を潜める、奸佞邪智たる陰謀の気配に――
(ある探索者の手記より)

※本シナリオはインセイン公式シナリオ集「ディオダディ荘の怪奇談義」に掲載されました。

 ――世界は終わってしまった。
 分厚い灰色雲。降りしきる黒い雨。瓦礫の街を、あなたたちは進む。
 2人。たった2人。世界の何処にも、もう、生きる者はない。
 安息の地を求めて。最後の場所を目指して――

 シノビガミ『終わった世界で、きみと』
 終極の音のしらべと共に、その手は何を掴むのか――

〈書籍卿〉――〈大法典〉に属さぬはぐれ魔法使い。
 そのはぐれ者の手により、〈大法典〉に属する魔法使いが〈蒐集〉された。
〈分科会〉に下された任務は、魔法使いの救出。

〈書籍卿〉の住まう〈異境〉に訪れた君たちは、
 夜明けぬオアシスに佇む館で、暖かな歓迎を受ける。
〈書籍卿〉から発せられた提案とは――

 閉ざされた箱庭に満ちるのは、快楽を求める無数の息遣い。
 魔法使いたちは、何を求め、何をその手に残すのか。

   魔導書大戦RPGマギカロギア
      『千夜一夜』

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