シノビガミリプレイ「終わった世界で、きみと」

■PC紹介

【GM】
では、そろそろはじめましょうか!
【PL2】
はい!
【PL1】
はーい!
【GM】
はい。ではシノビガミ「終わった世界で、きみと」はじめていきたいと思います。おふたりとも、宜しくお願いします!
【PL2】
よろしくお願いします!
【PL1】
よろしくお願いします~!
【GM】
最初に今回予告をはります。

■今回予告
 ――世界は終わってしまった。
 分厚い灰色雲。降りしきる黒い雨。瓦礫の街を、あなたたちは進む。
 2人。たった2人。世界の何処にも、もう、生きる者はない。
 安息の地を求めて。最後の場所を目指して――

【GM】
ぺたり。では、続けて自己紹介といきましょう。
【PL1】
はーいっ

 ■PC1 推奨:比良坂機関
使命:【PC2に安息の地を与える。】
導入:あなたは生身の人間だ。この終わった世界をPC2と共に旅をし、PC2が戦わずに済む、飢えずに済む、健やかに時を過ごせる場所を探している。あなたは既知の情報を駆使し、ついに【最後の場所】までたどり着いた。


PC1:神無月 清十郎
流派:比良坂機関(麝香会総合病院) 年齢:72 表の顔:調香師 信念:情
忍法:接近戦攻撃、天眼、揺らし、医霊(忘却)、鎌鼬
背景:影響力、忍具追加×3、病魔

【PL2】
麝香会だァー!?
【清十郎】
初めての病院さんです!ピッチピチですよ!
【GM】
前にもあったので大丈夫だいじょうぶ!>麝香会
【清十郎】
だいじょうぶ!
【PL2】
そうなのかー……
【清十郎】
見ての通り、指先と手先の達者な病院おじいちゃんです! 最近まではムード作りのお香とか焚いてました!
【GM】
ムード作りの……(笑)
【清十郎】
知恵の経験の生きた裏方役です
【PL2】
ふむふむ。
【清十郎】
そんな長年の勤勉な病院務めのせいか、未婚のまま齢70を越えてしまいました 魔法使いさんです
長らくの薬品と関わり続けた性格のせいか、気付けば病魔にも冒される肉体となってしまいました
でも大丈夫、最後の場所は、すぐそこまで来ているのですから!
そんな感じでございます! よろしくお願いします~!
【PL2】
よろしくお願いしまーす!
【GM】
がんばっておじいちゃん、あとすこしよ! はい、よろしくお願いします!
では続きましてPC2!

■PC2 推奨:斜歯忍軍
使命:【PC1に安息の地を与える。】
導入:あなたは脳以外のほとんどすべてを機械化した機械化人間だ。あなたは、最後の人間であるPC1が安心して生きられる場所を求めている。PC1と共に手を携え、この【最後の場所】にたどり着いた。
あなたはプライズ【黒の歯車】を保持している。

PC2:シン
流派:斜歯忍軍(鍔鑿組) 年齢:覚えていない(少年) 表の顔:もはや意味はない 信念:情
忍法:接近戦攻撃、機忍、沈黙、電脳、博識
背景:奥義改造、目撃者

【清十郎】
やったー! 元気な男の子ですね!
【シン】
清十郎さんとは対照的な若者ですが、機械化その他の影響で医霊されるまでもなくいろんな事を忘却しまくっています。
名前もシンとしか名乗らず、年齢も若者なことしか分からず、挙げ句の果てには「鍔鑿ってなに?」と言い出す始末。
【GM】
そうとう健忘症が進行しているようですね。医者はどこだ!
【シン】
時々どこへ向かっているかも忘れてる節がありますが大丈夫、最後の場所はもうすぐそこまで来ているのですから。
以上です、よろしくお願いします。
【清十郎】
よろしくお願いします!
【GM】
あとすこし! よろしくお願いしまーす!
では、さっそく導入とまいりましょう!
【シン】
はーい!
【GM】
……の前にすっかり忘れていた。他ハンドアウトも少ないので貼っちゃいますね。秘密あります。
【清十郎】
ワオワオ!
【GM】
NPCはひとり!

■機械人形
・使命:【最後の人間を保護する。】
・設定:【最後の場所】の主にして機械人形(オートマタ)。人類を保護・保全し、ヒトに仕えることを至上の喜びとしている。

【GM】
そしてプライズはひとつです。シンくんがもってます。

■プライズ:黒の歯車
願えば持ち主の肉体を異形なる機械へ変容させるが、代わりに大いなる力を与える。このプライズの詳細はPC2秘密に記載、もしくはプライズ獲得で自動的に取得する。

【GM】
そして今更ですが、改めていちおう、世界観説明。世界は【終わっています】。
【清十郎】
なむなむ
【シン】
アーメン
【GM】
植物を含め、あなたたち以外に生きる者はありません。物理法則すら捻じ曲がり、分厚い灰色の雲と瓦礫が埋め尽くしています。
終わった理由はさまざまです。その全容は、ネットワークや記録も壊れているのでよくわかりません(笑) PCはそれぞれ、理由の一端を目撃していることでしょう。
くらいかしら! ではあらためて導入へ!

■導入

【GM】
いきなりですが、特に指定はありません!(笑) 最初は共通シーンとして「終わった世界を旅する二人」か「出会い」あたりがよいでしょうか、と毎回言っています。
【清十郎】
おー、じゃあ時系列的には割りと手前になるのですね
【シン】
ですね。
【GM】
はい、出会いならそんな感じかしら。メインフェイズで個別シーンになりそうならここで会話を、くらいの気分であります。
終わった世界シーン表は、
WEST

【ダイス】
WEST:1D6[5] = 5
ねとつく黒い雨が、死せる大地に降り注ぐ。恵みを喜ぶ者はない。……雨宿りできる屋根を探さなくては。
【GM】
と振れますので、ご随意に!
【清十郎】
全方位シーン表ですね!
【GM】
SOUTHとかねえよ!
【シン】
WASTEじゃないのかと一瞬思ってしまいました。
【清十郎】
ハッ…!
とと、とりあえず導入はどちらの場面でも自分は問題なさげですわんっ シンさんから希望あります?
【シン】
メインで喋りたいのでここは出会いかなあと。
【清十郎】
出会い系問題ないです!
1d6出目の高い方がシーン振って見ます?
【シン】
そうですね。
1D6

【ダイス】
1D6=2
【清十郎】
1d6

【ダイス】
1d6=2
【清十郎】
クッ… 互角か!
【シン】
1D6

【ダイス】
1D6= 5
【清十郎】
1d6

【ダイス】
1d6= 2
【清十郎】
負けました!
【シン】
我が運命力に……というとこの後ファンブルとか出すんだよな。いきまーす。
WEST

【ダイス】
WEST:1D6[1] = 1
分厚い灰雲が空を覆い、街路樹は腐り果てている。あなたは瓦礫を踏みしめ、土煙をあげながら前に進む。
【シン】
進む。
【清十郎】
瓦礫の王様!
荒廃した市街地をずんずん進んでる感じですかしらっ 宛てもなく
【シン】
王様かはわかりませんが、とりあえずイラストのようなぼろぼろの布を引きずって宛てもなくふらふらしています。
【清十郎】
それじゃあ、ぼろふらしているシンさんを見かけて声を掛けてみましょうかなー 能動的に近付いて行くのはこちらになりそう
【シン】
こっちから近づくとぼんやりした調子で見過ごしてしまいそうだw
【清十郎】
濁った景色と砂塵の中、ガタガタぼろぼろの今にも崩れそうなビルの隙間から、声を掛けてみよう
「……ぉぅーーぃっ!」
【シン】
それまでふらふらしていたのが、清十郎さんの声を聞き取ってぱっと辺りを見回します。
程なくして清十郎さんの姿を見つけて、信じられない顔をする。/
【清十郎】
どたばたと、こちらもビルから駆け下りて、先ほど人が見えた場所まで走ってゆこう ゼーハーゼーハー
「ゲホゲッホッ ゲホッ…  すぅーはー… スゥーーハーー…… ふぅ… おぉ、やはり生きとるヤツがおったか!」
【シン】
ではビルの入り口あたりまで来ていましょう。げほげほ咳き込んでいる清十郎さんに、まずは「……おじいちゃん、大丈夫?」と問いかけた後、
【清十郎】
はしゃぎながらツカツカ近付き
【シン】
こちらも近づきつつちょっと首を傾げて、「生きてる……かなー」彼視点、そうではあんまりない様子。
【清十郎】
「ああ、なぁに なんのこれしき大丈夫じゃ いやぁ、みんな死んじまったあの日に比べれば、毎日が平穏無事な天国みたいなモンだわい」
「なんじゃ、お前は死にかけとるのか? わしよりずっとピチピチしとるくせにの」
【シン】
「あー、うん、そうかも」平穏無事、という言葉にはこくこく首肯します。話してるうちに、ぼんやりした目にハイライトが入る感じ。
「死にかけて……るかも」とりあえずおじいちゃんに手を差し出す。「触ってみてくれる?」
【清十郎】
瞳に力が戻ってきたシンさんの姿に、少し気を緩める 「うむうむ、そうでなくてはな」
「ん、握手すればよいのか?」 かろやかに、繊細で柔らかい手つきで彼の手を取りましょう こんな時でも、手だけはお手入れ怠りませんっ
【シン】
そちらの手の繊細さとは打って変わって、手袋越しに金属的な堅さが感じられます。
「握手? ……あー、そっかー、せっかく会ったもん、挨拶しないと」なんかズレてる。
【清十郎】
握った手と反対の指で、彼の手を叩いてみる 「んん、これはもしや…」
「義手かの?」 
【シン】
きんきん。手袋越しですがくぐもった金属音が。「……ギシュ? えーっと、俺の身体、全部こんな感じで」
「だから俺、生きてるかわかんないや」
【清十郎】
「ほほー、もしやサイボーグというヤツか! それじゃあ、加速装置なんかも付いてるのかの?」
【シン】
「加速装置? うん、早く動けるようにはなったから、たぶんついてる」
【清十郎】
「だがそうは言っても」 シンの頭をコツンと叩いて 「ここには、モノが詰まっているのじゃろう?」
【シン】
こつん。そこだけはまだ人肌っぽい感触がする。「……うーん。いろいろ忘れちゃったけど、たぶんまだ大丈夫、じゃないかな」
【清十郎】
「なら、問題ないわい」 にやり笑って
【シン】
「そっかー」つられたように笑った。初めて安心したような顔を見せた。
【清十郎】
「実はな、さっきのビルで水を見つけたんじゃが… とは言っても水筒の半分にも満たないものだがの」
 「お近づきの印にどうじゃ? まさか、機械オイルのほうが好みということもあるまいて」
つられて笑いかけながら、ずずいと差し出す
【シン】
「いいの?」もう目がきらきらしてる。差し出されたのを躊躇しながら受け取って、そのまま飲む。
【清十郎】
「どうだ、美味いじゃろう? だがな、この世界のどこかには、こんな水や食料が溢れんばかりに残ってる場所があるそうじゃ」
【シン】
水筒から顔を上げて、ありがとう、と言う前に清十郎さんの言葉が耳に入る。「……それ、ホント?」
【清十郎】
「ああ、物証はないが、確かな話じゃ」 視線をシンへと向けて、合わせる
【シン】
「……じゃあ、そこ、行ってみたいな」
「そこに行ったら、もしかして、みんないるかも」
【清十郎】
「溢れる食料、湧き続ける水、そして数え切れないほどのピチピチギャル達… そこは【最後の場所】と、呼ばれているそうじゃがの」
【シン】
「【最後の場所】かあ」想像してみて、中空に視線を飛ばす。
【清十郎】
「そうじゃの、きっとお前の友人の誰彼も、そこにいるかもしれん 無論わしのもな」
【シン】
「うん、じゃあ、一緒に行こう、おじいちゃん」
【清十郎】
「ああ、行くか」 ニッと笑い
【シン】
見た目の年齢より随分幼そうな笑顔で、笑い返す。
【清十郎】
「ところでな、名乗っていなかったな わしは、神無月清十郎という者だ セイちゃんでも清十郎でも、好きに呼ぶがいい」
【シン】
「俺は、えーっと。……シン。よろしく、清十郎さん」
【清十郎】
「なんだむず痒い、さんなど付けんで良いぞ どうせこれから、煩わしいくらいに名前を呼び合うことになるんだろうからの」
「シン、か 良い名前だの こちらこそ、よろしくな」
【GM】
はい、お疲れさまでした!
【清十郎】
はーい!お疲れ様でした!
【シン】
おつかれさまでしたー
【GM】
いい導入シーンでした。最後の場所をほのめかしてくれてありがとう。
では続けてメインフェイズにいきます。順番希望はありますか?
【シン】
うーん、特に希望はないです。
【清十郎】
それじゃあ行きたいですーっ! こちらはもう到着寸前な場所でしょうかしら?
【GM】
おっと、そうだ説明。はい、旅の途中、到着前くらいのシーンになります>メインフェイズ
では清十郎さんからで!
【シン】
ふむふむ、了解しました。

■メインフェイズ

メインフェイズ:清十郎

【清十郎】
ではウェイストランドシーン表を振ります!
WEST

【ダイス】
WEST:1D6[3] = 3
煙が見えた。生存者か――否。近付いてみれば、燃料が引火したのか、あたり一面、ただ轟々と燃え盛るのみ。
【清十郎】
ただの火事でした
【シン】
でした。
【GM】
轟々。
【清十郎】
日陰も少なそうな世界でこれは熱そう 距離を取って大回りしながら旅路をいきましょうかな
【シン】
貴重な水を無駄にしてしまう。
【清十郎】
「やーれやれのぅ、なんもかも無くなったと言うのに、火ばっかりは元気で困るわい」 パタパタ手で仰ぎつつ
「どれどれシンやぃ、あんまり汗を流しすぎるなよ 目的地まで、あと少しなんだからのう」
【シン】
「まだ燃えるものなんて残ってるんだねえ」立ち上る煙を、遠目に眺める。「うん、気を付ける」言いつつも、あんまり暑さ感じてなさそうな顔をしてます。
【清十郎】
「まったく、こういう時はお前さんのボディが羨ましいわい」 パタパタパタパタ
「それはそうとして、楽しいことでも考えるかの なあ、シンよ」
「お前は【最後の場所】とやらに着いたら、何かしたいことはあるのか?」
【シン】
「そうだねー、もうすぐなんでしょ、【最後の場所】って」わくわく顔。
聞かれると、「他の人に、会ってみたい」と即答する。
【清十郎】
「ほう、他の人というのは どんなヤツじゃの?」
【シン】
聞き返されると言葉に詰まる。うーん。「……えーっと。 だれでもいい、かも」
「ずーっと一人だったり、二人だったりしたし。他にいっぱい人がいたら、きっと久しぶりだよ」
【清十郎】
「そうだのぅ そういえば、ずっと2人だけだったものなぁ」 しみじみ、思い出し
「もしかしたら、可愛いらしい女子とも、お近づきになれるかもしれないしの?」 肘でちょいと小突く
【シン】
小突かれて、ふふふー、と笑う。「それを楽しみにしてるの、おじいちゃんのくせに」
【清十郎】
「フッ… 自分の年齢との釣り合いなど気にしていては、相手様に失礼じゃぞ?」
【シン】
「そんなモンかなー。おじいちゃんときれいな女の子が並んで歩いてるのかー」想像してみた。「……孫と歩いてるみたいじゃない?」ひどい話である。
【清十郎】
「む、むむ…っ この生意気なガキンチョめっ 例え孫のように見えても、その娘が抱いているのは確かにわしの子かもしれんのだぞっ」
「お前さんも、気に入った子がいたら遠慮なく相談するが良いぞ わしの自慢の香袋ですぐさま射落としてくれようぞ」
【シン】
「ひ孫……」ぼそっ。
【清十郎】
ギリッ 
【シン】
ひいっ。
【清十郎】
ちょっと納得しそうで悔しくなった清十郎の鋭い視線が突き刺さります!
【シン】
「……え、えーっと。でも、その袋はいいや。マンガだとよくそういうのあるけど、ホントに効くかなー? って思っちゃうもん」
【清十郎】
「ふふ… それなら いま此処で、少し試してみるかの?」 ごそごそと、懐から厳重に包装された香袋を取り出す
【シン】
「えっ」主に厳重さに危機感を感じる。
【清十郎】
「なに、大丈夫じゃ 害は無い程度に調整するからの…」 と言いつつ、中から一つまみ、取り出して
シンと清十郎の眼前において、その妖艶な香りを解放しましょう 毒術で感情判定します!
【GM】
はい、どうぞ!
【清十郎】
2D6>=5 (判定:毒術)

【ダイス】
2D6[6,4] = 10
-> OK
【シン】
ET

【ダイス】
ET:1D6[5] = 5 …
憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)
【清十郎】
ET

【ダイス】
ET:1D6[2] = 2
友情(プラス)/怒り(マイナス)
【清十郎】
よくのわしの家族計画を馬鹿にしおって! ぷんすか!
ではなくて、短き間の旅路の友として、確かな友情を感じておりますよ 友情です
【GM】
はーい(笑いをこらえつつ
【シン】
あっこれホントに効くっぽい! すげえ! 憧憬で。
【GM】
憧憬受領!
【清十郎】
ポワワワ~ン☆ と、しばし恍惚タイム
「なあ、シンよ」
「おぬしも、綺麗な肌をしておるのう」
【シン】
ぽわわーん。なんか面白くなってきたすげー、と思っているところで。「? おじいちゃん、突然何言ってるの?」
【清十郎】
頬を撫でつつ 「これが若さと言うものか… ふ、ふふふ…」 目の焦点がやや合ってない
【シン】
頭上に?が3つくらい浮かんでるけどとりあえず大人しくしてる。
【清十郎】
「今夜、353号室に来るがよい 御主にはまだまだ色々と教え込んでやらんといけないからのぅ」 と言いつつ、ポケットから紙切れを取り出して、シン君の掌に置いてみたり
(本人は鍵のつもり
【シン】
「???」紙切れを広げて見てみよう。何か書いてるかな。
【清十郎】
殴り書きで、「水 水 水 残り3本 8日分」  とか書いてありますねっ ただのメモ
「さ、そうと決まれば今日も仕事じゃ仕事 さあ、忙しくなるのぉ」 未だにふらふらしながら、歩き始めましょう
【シン】
「……おじいちゃん、これ俺にくれちゃいけないのじゃないの?」あっ歩いていっちゃった。「おーい」
【清十郎】
そんなこんなで、シーン切りまする! 少し長くなってしまってすいません! ありがとうございましたー!
【GM】
はーい、おつかれさまでした!
【シン】
はーい、ありがとうございました。

メインフェイズ:シン

【シン】
ではこちらですかね。
WEST

【ダイス】
WEST:1D6[6] = 6
大型殺戮兵器に発見された。動く者に対して、彼らはどこまでも無慈悲だ。任意の特技で判定を行い、失敗すれば1点の射撃戦ダメージを受ける。
【シン】
あっ。
【GM】
あっ。
【清十郎】
ウワァー
【GM】
殺戮兵器さん今回もがんばる。
【シン】
お休み下さい!!
2D6>=5 (判定:暗号術)停止用ピピピ電波を飛ばそう。

【ダイス】
2D6[4,5] = 9
-> OK
【GM】
がっきょん、がっきょん。殺戮兵器はシンに目をつける。『熱源反応、確認。破壊シマス。破壊破壊破壊――』プシュウウウウ。停止電波を受信。
【清十郎】
これは清十郎も特技は同じもの選択で判定ですかしら?
【シン】
判定ってシーンプレイヤーのみですか?
【GM】
シーンプレイヤーのみにしましょう!
【清十郎】
生き残れた!
【シン】
了解しました、ありがとうございます。
【清十郎】
りょうかいでーす! シンくんナイス電波!
【シン】
ナイス電波ww
【GM】
ナイス電波w
【シン】
「あっ止まった」
自覚ゼロ。
【清十郎】
「なんじゃ、デカい音出して驚かしよってからに」 物陰に隠れようとしてた
【GM】
『無期限待機命令ヲ受諾。実行。スリープモードニ移行シマス』がしょんと座り込んで停止。
【清十郎】
「コイツも相当オンボロになってたということかのう? ともあれ、助かったわい」
【シン】
「たぶんそうなんじゃないかな。こんなところじゃ、機械でも長くは動けないよ」怖々しながら殺戮兵器に近づいてみよう。
【清十郎】
「そうじゃのぅ… お前も、こんな風に急に止まったりはしてくれるなよ」 シンくんの後を付いて、殺戮兵器さんとご対面
【GM】
停止間もないため、駆動音が未だ響く。それも徐々に小さく収束――
【シン】
「うーん、ちょっと自信ないけど、できるだけ頑張る。【最後の場所】まで、おじいちゃんのことひとりにできないもんね」完全に静かになるのを待ってから、べたべた触ってみよう。
【清十郎】
「まったくじゃわい、ここまで来て先立たれるなど冗談ではないぞ」
「うむ? 触っても大丈夫なのか?」
【GM】
べたべた。
【シン】
べたべた。「大丈夫そうだよー」
【清十郎】
「ほう、なら安心じゃの」 シンくんの隣まで来て一緒にベタベタ
【シン】
で、実はこの殺戮兵器はですね。
【終わった世界】の守り人なのです。
その電子頭脳にはそこに関連する情報も入っている。
【GM】
おお、なるほど、たしかに間近ですしね! いかにも!
【シン】
装甲の隙間におもむろに手を入れて、機械接続で情報を読み取ってみます。「絡繰術」で機械人形さんの秘密をください。
あと清十郎さんから感情修正をいただきたく。
【清十郎】
熱い無修正な視線を送りましょう
【シン】
wwwww
【GM】
はい、OKです! 囁くのよあたしのゴーストが!
【清十郎】
無修正じゃ駄目だ! 修正視線!
【シン】
2D6+1>=5 (判定:絡繰術)修正をいただきました。

【ダイス】
2D6[5,4]+1 = 10
-> OK
【GM】
成功です。感情共有しているから公開になりますね。
では、こちらに貼ります。
【清十郎】
沈黙…!?
【シン】
お願いします。
【清十郎】
なかったよかった!
【シン】
あ、そうだ、沈黙あるんだ。
【GM】
あ、沈黙ありますね、そういえば。
【シン】
一旦こちらにだけ回してもらう形になりますかね。
【GM】
はい、了解です!

その頃、談話室では……
秘密を確認するシンのPL。
少しの間も置かずに、ほぼ即断する。

【シン】
【沈黙】は、使用しません。
【清十郎】
ホッ
【GM】
はい、ではこちらに改めて貼りましょう。

機械人形(NPC)の秘密
 シノビガミさえ覚醒すれば、世界は終末前の姿を取り戻すことができる。あなたの【本当の使命】、最後の場所、その真の役割とは【最後の人間をシノビガミとし、人類世界を救済する】ことだ。
 【最後の人間】がシノビガミとなる条件は2つ。1つは、シノビガミの血を引く強力な忍者であること。もう1つは、神器をその身に宿していること。
 【最後の場所】には、これまでの終末戦争で敗れた忍者たちが保持する神器が揃っている。残る条件は、最後の忍者のみ。
  もし、これら条件を満たさずに強引にシノビガミへと覚醒を促すとき、最後の人間は世界救済後に死亡する。
  清十郎(PC1)がこの【秘密】を知っているとき、任意のタイミングで【本当の使命】を破棄しても良い。

【GM】
以上です。
【シン】
読み取ったことを話したことにしよう。どういうことだろう、とシンは首を傾げる。
【清十郎】
……!?

その頃、談話室では……
秘密をすぐさま渡したシンのPLとは対照的に、清十郎のPLは受け取った秘密を抱え長考に入る。
GMとの相談を含め、約20分後に再開となった。

【清十郎】
「なんじゃ、ずいぶんとけったいな話じゃのぅ」 やれやれと首を傾げながら聞いてる
【シン】
「ジンキとか、シノビガミって、何だろうね。……おじいちゃん、知ってる?」
【清十郎】
「うぅむ、まあ要するにじゃ 世界全部を変えちまうような、とんでもないお宝のことじゃよ」
「まったく、こんな老いぼれと少年に何を期待してるのやら、な」
【シン】
「世界、ぜんぶを?」背後にぐるりと広がる、荒廃しきった世界を見回す。
「……でも」
「世界ぜんぶに何かしても、それを分かりそうな人、もういないのになあ。……【最後の場所】になら、いるのかな」
【清十郎】
「恐らくは」
「分かりそうな奴らごと、全部復活させるんじゃろな」
「よりしろとなった者は、果たして無事では済まないようだがの」
【シン】
「あー、そっか」納得顔をするも、最後の言葉に難しい表情をする。「……それは、やだな」
【清十郎】
「そうだの、お前はたくさんの人に会わなきゃいけないからのー 消えてしまっては元も子もない」 への字顔
【シン】
「消えるとかじゃなくて、……俺じゃ、無理だよ、そんなの」
「分かったことがどういうことなのかも、なんにもわからないのに」
【清十郎】
「不安か、シン?」
【シン】
「うん」頷くと言うより、俯く。「俺がどうなっちゃうかも、おじいちゃんがどうなっちゃうかも」
【清十郎】
「ふふ、そうじゃろな まぁ…」 ぽふぽふと、シンの頭に手を置いて軽く叩こう
「どうにかなると未だ決まった訳でもなし、まずは行ってみないことには分からんの」
【シン】
ぽんぽん。それでも不安そうながら。「……うん」
「世界どうこうじゃなくても、食べ物とか水とかがあれば、生きていけるもんね」
【清十郎】
「なあに、仮に誰も居なかったとしてもわしが付いとる 筏に乗ったつもりでいろぃっ」
【GM】
はい、おつかれさまでした!
ではクライマックスの前、最後の場所、決断シーンへと移ります。

マスターシーン:最後の場所、決断

【GM】
 最後の場所とは、どのような施設であるか。ある者は研究施設。ある者は要塞。ある者は終末戦争に備えたシェルターというだろう。そのどれもが正しく、そしておそらく、事実と異なる。詩的な表現を好む者であれば、墓標、とでも例えようか。
 
 電気の明かり。暖かで栄養のある食事。清潔でふかふかのベッド。暖房。暖かなシャワー。食物用の動植物の培養施設。家事のための文化女中器。ところどころ崩落し、必要部分以外は廃墟だけれども、そう。ここには、文明がある。
 
 施設に踏み込んだ君たちを、機械人形が出迎える。恭しく。
 
「ようこそアダム、もしくはエヴァ。あなたが最後の一人です」誰にともなく、予め記憶した文言を諳んじるように、鈴の音の如く美しい合成音声で”それ”は呟いた。「此処は最後の聖域。人類最後の牙城です。此処に、あなたを脅かすものはありません。殺戮兵器もなく、飢えや乾きの恐れもない。どうかご安心下
さい」
 間。ややあって、落ち着かれましたら、と。”それ”は付け加えた。
「――共に。人類を、世界を。再生しましょう。それこそ私の宿願、私の存在理由」
「こちらです」機械人形は誘う。清十郎とシンを、別々の部屋へ。
 自走式の警護ロボットが現れて。君たちは、これからそれぞれ別の部屋へと案内されるようだ。
 
 ――どうする。
【清十郎】
「ふむ、ご苦労」
【シン】
久しく見ることのなかった文化の産物をきょろきょろと眺めている。機械人形の言葉には、やはり不安げにしながら何も言わず。
【清十郎】
「と、いう訳だそうじゃが どうするシン? ここで別れるか?」
【GM】
なお、この機械人形ちゃんはオイランドロイド状に決まりました。
【シン】
「……ついてっても、返されちゃいそうな気がする」
【清十郎】
「はっはっはっ! ようやく此処まで辿り付いたと言うのに、未だ不安があるのかの?」 一笑いしたのち、微笑みながらシンの顔を覗こう
【シン】
不安ついでに、自信もなさそうである。「……だって」
「依り代は無事じゃ済まないんだろう、って言ったの、おじいちゃんじゃん」
【清十郎】
「まあ、な…」 眼を窄める
【シン】
「俺はおじいちゃんがそうなるの、やだよ」
【清十郎】
「ハッハッ まるで、厠に一人で行けぬ幼子でもあるまいに」
「そんなに心細いのなら、共に来るか? シンよ」 
【シン】
うーん、許してくれるかなあ。機械人形さんの方をうかがってみよう。
【GM】
機械人形はわずかに逡巡するも、こくりと頷く。「――構いません。では、どうぞこちらに」
円筒状の自走式の警護ロボットが、先導するかのように走りだす。
【清十郎】
「思ったより、話の分かるやつのようじゃの」
【シン】
初めて不安を緩め、ほっとした顔を見せる。「……うん、じゃあ、ついてく」
【清十郎】
「ほれ」 手を差し出して
【シン】
「ありがとー」変わらず硬い手が、差し出された手を握る。
【GM】
 
機械人形と自走式警護ロボットが先導し、こつり、こつりと靴音が響く。やがて、空間が開ける。――地下の最奥、闇を切り裂き、巨大な空間のなかに照らしだされたもの、それは、
全長数十メートルはあろうかという機械巨人。中央の台座に、吊られ座す。
その周囲を取り巻くようなメイン・フレーム。巨人の前に置かれた、棺のような寝台。
機械人形は寝台を指して、『シン』を振り返る。
「あちらが、私たちの研究成果、その結晶。この最後の場所の存在意義」
「しばしご休息頂いた後で構いません。どうぞ、お力をお貸し下さい――」
「人類を、世界を。救済するために」
【シン】
巨人を見上げて、ふえー、とか意味のない声を上げていたが、機械人形がこちらへと語りかけていることに気付く。「……え」意図のわからない顔。
【清十郎】
繋いだ手の先にいる少年を見遣る 「と、言うことだそうじゃ」
「ご指名だぞ、シン どうする?」
【シン】
「……どういうことだろう」本気で考え込んでいる。「てっきり、おじいちゃんの方が呼ばれるんだって思ってたのに」
【清十郎】
「はっはっはっ わしみたいな骨と皮しか無い輩じゃあ、神様も美味しく無いと言ってるのかもしれんなぁ」
「まあ、つまりはな シンよ」 懐から、一本の研ぎたてのナイフを取り出し
【シン】
「……でも、えっと。今すぐじゃなくても、いいんだよね」改めて機械人形に確認をとろう。
【清十郎】
これで自らの腕を傷付けてみせる
血は、流れない
【シン】
清十郎の方に振り向き、その手に握られるもの、その行き先に短い悲鳴を上げる。「やめて、おじいちゃん!!」
【清十郎】
「なあに、心配いらんよ 見ての通り、わしは丈夫に出来てるからの」
【シン】
その視線の先に、望まなかったものは、確かに見えない。ひゅ、と息を呑む音だけが聞こえる。
「……丈夫って」明らかにそのレベルを超えていることはわかる。
【GM】
 よし、タイミング的にはここが最良かしら。秘密の獲得条件により、GM権限で秘密を1つ暴露してしまいます。機械人形の手番とお考えいただければ分かりやすいかしら。
【シン】
はい、了解です。
【清十郎】
はーい!
【GM】
 指定条件と流れから、清十郎さんの秘密を暴露します。ごめんなさい!

・神無月 清十郎(PC1)の秘密
 実は、あなたは人間ではない。あなたはよくできた機械人形(オートマタ)である。あなたの【本当の使命】は【最後の人間であるシン(PC2)を最後の場所まで導く】ことだ。
 あなたは【本当の使命】を果たした後、自壊する予定だ。
 あなたは、シンを愛している。シンを守り、導くことはあなたにとって至高の喜びだ。これがプログラムされたものなのか、あなたに芽生えたエラーなのか、それはあなた自身にも分からない。

【清十郎】
「……隠す積もりも無かったんだが、まぁ」
「こうしてはわしは見事、ここまでお主を導いて来てしまったわけなのだよ」
【シン】
「…………」しばらく清十郎を見ていた視線が、床へ落ちる。
【GM】
「ここまでの護衛、大義でした。あなたの犠牲は決して忘れません――」機械人形は、おそらく清十郎と同一の生まれなのでしょう。
【清十郎】
「なあに、この上なく楽しい旅路だったわい」
「なあ、シンよ」
「わしに、失望したかの?」
【シン】
問われれば、激しく首を横に振る。「そんなこと、ない!」
「……でも、ちょっと、びっくりした」
「守ってるの、俺のほうのつもりだったのにな……」
【清十郎】
ホッとしたように息を吐き出し 「それは良かった」
「まあ、わしは道案内だけのプログラムだったからのう」
【シン】
「そんなんじゃない!」語気強く否定する。
「おじいちゃん、俺といっぱい話したろ! 俺にあの袋とか、いろいろ見せてくれたろ!」
「おじいちゃんが本当に道案内だけのロボットだったら、そんなことするもんか!!」
【清十郎】
「ああ、お前の精神状態を保つ為に必要な装備だったからな」
そっと手を伸ばして、軽くペペンとシンの頬を叩いてみる
指先から、ほんのり甘い香が漂う
【シン】
ぺしん。そこだけまだ柔らかい。
【清十郎】
「それにな、驚かれさたのはわしの方も同じでな」
【シン】
「……え?」思わず声を漏らし、その言葉の続きを待つ。
【清十郎】
「とにかくわしは、お前だけを退屈させず、絶望せずにここまで辿り着かせるために、回路を回してきたはずなんじゃが」
「要はまあ、お前を出来るだけ新鮮に届けることだけが重要なはずだったんじゃが」
「不思議なものじゃな 今目の前に居るお前が、こんなにも可愛く見えるようになってしまうとはな」 
歩み寄って、抱きしめてみよう
「わしは楽しかったぞ、シン お前と、過ごせた時間が」
【シン】
抱き締められよう。布の下にある、固い鋼の身体。清十郎よりもよほど機械らしいこの身体の持ち主が、「最後の人間」。
「うん、ありがとう、おじいちゃん、ありがとう」
「俺も、すっごく、楽しかった……!」
【GM】
会話が終わったとみて返答。「いますぐでなくとも」機械人形は言う。「しかし、可及的速やかに。1ヶ月以内に、救済のための設備のどこかが修復不可能になる確率は40.1%です。無視し得る確率ではありません――間に合ってよかった」
【シン】
「……そっか」抱かれたまま、その言葉に答える。「――先延ばしにしてたら、なんか、惜しくなっちゃいそうだな」
【清十郎】
「そうかの?」 抱きすくめたまま、ポンポンッとシンの背中を叩く
【シン】
「だって、俺がそうしなかったらさ」
「……おじいちゃん、いてくれるんでしょ。一緒に」
【清十郎】
「そりゃな」
「お前を最後まで導くのが、わしの仕事じゃからな」
【シン】
「ならさ、俺、今すぐやんないと」
「いつまでも、おじいちゃんと一緒にいちゃいそうな気がする」
【清十郎】
「お前は、ともするとこのまま犠牲になるのかもしれんが」
「もっとたくさんの人間と知り合いのが、お前の願いだったんじゃろう?」
【シン】
「……うん」抱き締められたまま、曖昧に頷く。
【清十郎】
「そうじゃな、何しろ わしが一番しっとることだからな」
「なあ、兄弟よ」 機械人形に向かって尋ねる
【GM】
「なんでしょう」駆動音と共に、首を向ける。
【清十郎】
「同じ世界の導き手として尋ねるぞ この荒廃した終末を救うには、シンがその台座に登る他は道がないのかの?」
【GM】
「ありません。他に生存体がいれば話は別でしょうが、周辺反応、残された情報の統合、及び、この場に辿りつける確率を踏まえれば、他の可能性はほぼゼロです」
【シン】
「いたとして、……その機械が壊れる前にここに着けるか、とかも含めたら――ダメそうだよね」
【GM】
機械人形はシンの言葉に頷く。さぁ、と誘う。棺めいた寝台へ。
【清十郎】
「そうだの どうやら、道は随分と狭まっているようじゃ」
【シン】
頷いて。――解いて、と、抱かれた身体を軽く揺する。
【清十郎】
「なあ、シン わしは知っとるぞ」 最後に、少しずつ腕の力を緩めながら囁きかける
「まだまだお前には、一ヶ月なんてケチくさいこと言わず、楽しい時間を過ごせる力が、たくさん残っているのをな」
「だから、慎重に決断せい、お前のためにな」
「もしも、お前が望むのなら  わしは――」  腕を解いて、解放する
【シン】
「ううん」ゆっくりと、首を振る。「俺はね、俺が、あと一ヶ月も保つなんて、思ってないんだ」
「おじいちゃんにそう見えてたなら、安心した。……見せないように、頑張ってたんだよ、俺」
「だからさ。これが、俺の最期の大仕事になるかな、って思ってる」
「――いってきます、おじいちゃん」
泣きそうに歪んだ顔で、それでも、笑っている。
【清十郎】
「シン、お前は――」 彼の顔に向けて、腕を伸ばそうと 
【GM】
機械人形は手際よく、さまざまな機器をシンに接続。モニタに出力された情報を見つめて、瞳が驚愕に見開く。「……」 よろしいのですか、と。シンに目配せ。
【シン】
無数の機械に接続されて、もはや身動きすら取れない。伸ばされた腕を、拒むこともできない。目配せを受けて、
「……ね? 俺、この話聞いたとき、なんにも、分からなかったんだよ?」
「俺はたぶん、きみが望んでた人じゃないと思うんだ。ただ、たまたま生き残っちゃっただけで、あとは――世界を救うような才能なんて、なんにもないただの人間だ」
「だから、何でも知ってるおじいちゃんが、きっとそうなんだろうなって思ってた。……でも、違うんでしょ」
「――だったら、できるかわかんなくてもさ。俺がやるしか、ないじゃない」
【清十郎】
「……シン やはり、お前は…」
【GM】
機械人形は頷く。清十郎は、機械人形と同種である。故に。「では――」その手が、エンターキーを――
 ――押した。シーンエンド。

■クライマックスフェイズ

クライマックスフェイズは戦闘なし。
世界を救わんとしたシンの行動、その結果が明かされる。

【GM】
世界は再生され、緑は、人は、生命は、彩りを取り戻し、――
シンは、
条件を満たさず、死亡します。
【シン】
はい。
【GM】
ここで秘密を公開しましょう。よろしいでしょうか。>シン
【シン】
お願いします。
【GM】
はい、では。

 ・シン(PC2)の秘密
 あなたは、そもそもシノビではない。たまたま【黒の歯車】を手にした平凡な一般人だ。終末を生き残るためにその力を用い、シノビと同等の力を得ている。この力により、あなたは生き延び、清十郎を守れている。
 あなたは全身機械化と終末の影響から逃れられず、あなたの意識と記憶は混濁し、判断も覚束なくなることがある。あなたは、自分がもう長く生きられないことをよく知っている。それまでになんとか、清十郎が心安らかに生きられる場所を見つけなくてはならない。あなたの【本当の使命】は【命に代えても清十郎(PC1)を守りきる】ことだ。
 ・【黒の歯車】の秘密
 シン(PC2)が願うたびに力をくれる異形の歯車。あなたはこれまで、この歯車を幾度となく用いて来た。
 このプライズを保持した者は、追加忍法以外の任意の奥義2種類(指定特技:自由)を選ぶ。保持者は任意のタイミングで、選んだ奥義を習得できる。
 このプライズ効果で奥義を1つ習得したとき、シンの【機械化】が1段階進行する。【機械化】が計2段階進行すると、シンは完全なる機械となる。

【シン】
元より忍者の血など端すら引いていないその身が、シノビガミとなることに耐えきれるはずもなく。
【GM】
ではエピローグは、死者を含めて、各自自由という形でやりましょう。
【清十郎】
はーい!
【シン】
はい!

■エピローグ

【GM】
どちらからいきましょう。
【清十郎】
どちらでもイケマス!
【シン】
できればお先にどうぞ。
【清十郎】
ハーイ!
【GM】
どうぞどうぞ!

エピローグ:清十郎

【清十郎】
再び青空は広がり、人々は何事も無かったかの如く再びその勢力を取り戻し、世界には平穏が満ちていた
清十郎は――
全ての使命を遂げ、その機能を終えた【最後の場所】を跡にし、とある小高い丘の上に居た
来るべき自壊の時は既に過ぎ、身体中がミシミシと音を立て、外装にはビビ割れが走る
そんな身体を押して尚、彼は丘の上に穴を掘り続けていた
「やれ、こんなものかの…?」  ぽっかりと空いた、浅く四角い縦穴 
そのすぐ横には、木製の小さな棺桶 材木からは、甘い樟脳の香りが漂い
今一度、棺桶の中身を覗けば 横たわるのは、何も知らぬまま世界の為に身を投げ出したあの少年
「まあ、堪忍してくれな わしのお役目は、最後の場所までお前を導くことじゃからの」
「ちと遠いが、ここからなら大通りを歩く人の群れも、喧しい電車の姿も、大空を掛ける飛行機も」
「天気の良い日には、眼をこらせば海だって見えてしまうからな」
「こんな良い場所、わしの知る限りでも、他には二つとして無かったぞ」 よっこいしょと棺に手を掛け、穴の中へと導き入れる
【シン】
通常の人間の比ではなく重いですが、まあなんとかなるでしょう。
【清十郎】
フッ… こちらも機械人形マンですからねっ
10万馬力!
ズシンと、棺が揺れて、ピッタリ穴の中へ収まるのを見たら 最後にもう一度だけ蓋を開けましょう
【シン】
最後に見たと同じように、安らかな顔をしている。
【清十郎】
あれからすっかり干乾び、ひび割れた手で頬を撫で付ける
「さて、と 良い夢を見れるおまじないじゃ」
安らかな顔の横に、香袋を一つ ポンと入れ
ゆっくりと蓋を閉めて、手際よく打ち付ける
そのままなだらかに彼の棺の上に土を掛け、土を掛けて
獣が荒らさぬよう、消臭の香りを当たり周辺に振りまき、地勢を整えると 彼の仕事は、そこで終わった
ちょうど、旅の友の顔がある辺りの直ぐ横へ、重い腰を掛ける
「なあ、シン」 ぽつりと呟く
「また、お前といつか どこか」
「旅に、出てみたいものだな」
「今度こそ、終わりの無い――」
そこで、言葉が途切れる 
役目を終えたながらも酷使した全身に
ぼろぼろと表皮を崩しながら、ピシリピシリと少しずつ、亀裂が入っていき
今、すぐ下にいる彼に覆いかぶさるように 
身体は砕け、そして崩れて
細かな、細かな粉となり
穏やかな、土くれとなりました

エピローグ:シン

【シン】
――「終末」の記憶を失い、再生した世界。
その中でも殊更たくさんの緑に囲まれ、苔むした建物がある。
かつて終末の世界では【最後の場所】と呼ばれたそこは、世界の再生においては【はじまりの場所】となった。
そこからもたらされたシノビガミの力はあまねく世界へと広がり、失われた命を蘇らせ、ねじ曲がった世界の法則を新たに書き換え。
そして、最後に――【はじまりの場所】を、生える蔦と樹で覆い尽くした。
まるでその姿を隠し、終末の記憶を思い出させまいとするように。
 
そこには、もう誰もいない。
誰にも知られぬ世界の救い主は、その忠実な導き手によって、ふたりの【最後の場所】まで導かれ。
その役目を終えてただ、永遠に眠っている。
永遠に、彼が望んだ――
 
二人での、終わりのない平穏な旅空。
そんな、夢を見ている。


シノビガミリプレイ「終わった世界で、きみと」END
シノビガミリプレイ「終わった世界で、きみと」